NPO法人と株式会社との違い

その法人・・・本当にNPO法人である必要がありますか?

 

NPO法人には様々なメリットがありますが、だからといって何でもかんでもNPO法人にすればいいというわけではありません。

 

場合によってはNPO法人にしないで株式会社として設立してほうがいい場合もあります。

 

ここではNPO法人と株式会社の違いについてまとめてみます。

 

 

設立の手続き

 

NPO法人の設立は特定非営利活動促進法に従った手続きを行い、行政庁の認証を得なければなりません。

 

そして、認証が終わったら速やかに登記をしなければなりません。

 

一方、株式会社は単純に設立の登記をするだけで法人が成立しますので、手続きは株式会社のほうが簡単です。

 

 

設立に要する期間

 

政令市でNPO法人が成立するまでに要する期間は、最短でも1ヶ月半です。(あらかじめ全ての準備をしておいた場合)

 

準備のための期間も含めると、4ヶ月から5ヶ月程度は経過するでしょう。

 

一方、株式会社の設立は、手早くしてしまえば2〜3週間で終わります。

 

急いで法人を設立する場合であれば、株式会社の方がいいでしょう。

 

 

法人の社会的信用

 

NPO法人はその設立に際し行政庁の厳しい認証を受け、法人がその活動で得た利益を社員に分配することができないことから、社会的な信用度は非常に高いです。

 

株式会社がNPO法人のような公益活動をすることができないわけではないのですが、社会的な信用を得やすいのはNPO法人の方です。

 

 

設立時に必要な人数

 

NPO法人の設立に必要な人数は、最低で10人です。

 

同じ志を持った人がすでに10人以上いれば良いのですが、いないのであれば必ず10人は集める必要があり、これが結構大変だったりします。

 

一方、株式会社は最低1人で成立しますので、自分ひとりだけで成立します。

 

この点からも、株式会社のほうが設立が容易です。

 

 

費用

 

NPO法人の設立に費用はかからないです。認証に手数料もかかりませんし、登記も0円でできます。(士業に依頼したときの報酬は除く)

 

それに対して、株式会社を設立する場合は通常24万2,000円かかります。(電子定款認証をしても20万2,000円)

 

設立費用の面から言えば、NPO法人の設立のほうが安いです。

 

 

 

 

 

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