特定非営利活動と収益事業
NPO法人の設立を検討するにあたって、混乱を招きやすいのが・・・
「特定非営利活動に係る事業」と「その他の事業」の区別と
「収益事業」と「非収益事業」の区別です。
字面だけ見ていると、どっちも「儲けが出る事業」と「儲けがない事業」というように見え、違いが分かりにくいですよね。
これらの区分は一体何が違うんでしょうか?
決定的に異なるのは、根拠となる法律です。
「特定非営利活動に係る事業」と「その他の事業」に関してはNPO法
「収益事業」と「非収益事業」に関しては法人税法
NPO法は、NPO法人に関する法律なので、NPOの定義を明確にする必要があります。
なので、「NPOであるか否か」を判断するために事業を区別します。
一方、法人税法は法人に税を課す法律なので、「課税できるか否か」を判断するために事業を区別します。
両区分は見た目が似ているだけで、目的が異なる別の区分です。
例えば、漁村の振興を図る活動は特定非営利活動ですが、その活動で興行(イベント等でお客さんを集める)を継続して行った場合は収益事業になりえます。
特定非営利活動≠収益事業 とは言い切れないのですね。
これらの区分を無理やり関連付けようとせず、それぞれの判断基準で2回区別するのが分かりやすいです。
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